2015年07月02日

バッファロー無線ルーター「WHR-300HP2」の故障

千曲市のお得意様から「インターネットにつながらなくなった」とのお問い合わせ。
パソコンは無線でつながっているものが複数台あるが、すべてつながらないとのこと。ということはルーター側か回線の可能性が高くなる。ルーターの再起動は(電源の入れ直し)は既に試しているとのこと。
お客様の機器構成は、NTT光電話ルータとバッファローの無線ルーター「WHR-300HP2」。「WHR-300HP2」は、背面のスイッチでブリッジモードにしてある。ルーターのランプの点灯状態を聞くが、どちらの機器も異常はない。
バッファローのルーターは、動作異常になっているときは、まれに電源を入れなおしても直らないときがあるので、念のため爪楊枝を用意してもらい初期化してもらった。ランプは正常点灯したが「やはりつながらない・・・」、とのことで出動となった。

お伺いしてみると、パソコンのネットワークアイコンは未接続状態。お客様のルーターのSSIDを探すが見つからない。お客様が、「WHR-300HP2」が異常に熱いとおっしゃる。ルーターはある程度は熱を持つものだが、触ってみると確かに普通ではない熱さ。プラスッチクのボディの上から触れてこの熱さなら、内部の部品は触れないぐらい高温だろう。

とりあえず、念のためNTT光電話ルータとPCをLANケーブルでつなぐ。問題なくネットにつながるので回線は問題ない。次に「WHR-300HP2」とLANケーブルでつなぐ。設定画面も正常に開く。念のため再度初期化してみる。初期化のプロセスは正常に進むが、やはりSSIDは出てこない。電波を検索するツールで調べてみると、SSIDがステルス(隠す)になっているわけでもなく、電波自体が出ていないようだ。有線でのアクセスはOK、ファームウェアなども正常にバージョンアップでき、動作モードなども切り替わる。しかしSSID(電波)だけは最後まで見えなかった。
結局「WHR-300HP2」の故障という結論になった。
お客様が購入されて1年3カ月の短命であった。1年過ぎて保証も終了しているので、他機種と交換し作業終了となった。

後ほど同製品のクチコミを見てみると、今回と全く同じ症状(SSIDが突然見えなくなる。また異常な発熱がある)と思われる故障事例が数例載っていた。ということはこの製品に共通の不具合ということになるだろう。パソコンやその周辺機器にはときどきこういうことがある。
バッファローの現行「WHRシリーズ」は、ようやくファームウェアが安定してきたと思ったらこの故障である。前モデルの「WHR-HP-G300N(WHR-300HP)」や「WHR-HP-GN」はもちろん、2代前となる「WHR-HP-G」でさえまだ現役で動いているものが多いのだが・・・。
「WHR-300HP2」は同社の無線ルータの中では最も安価なもので、かなりの出荷台数があると思われる。今後、この故障に関して何か動きはあるだろうか。
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2009年02月17日

HDDの故障とリカバリディスク

パソコンが起動しなくなる原因で多いのが、HDD(ハードディスクドライブ)という部品の故障です。パソコンは、Windowsなど、パソコンの起動に必要なファイルも含め、基本的にほぼすべてのデータをHDDに保存しています。従ってHDDが故障するとパソコンが起動しなくなるのです。パソコンが起動しなくなるのも困ったものですが、パソコン(HDD)に保存していたデータも取り出せくなる可能性があります(この件はまた別の機会に書きたいと思います)。

HDDの修理(HDDごと交換するのですが)代金はメーカーに出すと5万円前後とかなり高価です。ただHDDは統一された規格のもと製造されている部品で、パソコンメーカによる差異がないため、当社でより安価に(約2万円〜2.5万円)修理が可能です。

ただこの修理のときに必要になるのが「リカバリディスク」です。メーカによっては「再セットアップディスク」や「バックアップディスク」などと呼ばれ、CDやDVDの形で提供されています。「リカバリディスク」は、パソコンの型番ごとに固有のもので、そのパソコンを購入時と同じ状態に復元させるためのデータが入っています。
従って、このディスクがないと、交換した新品のHDDにデータを書き込めず修理ができないのです(購入時と同一にならなくていい場合には、他の修理方法もありますが・・・)。

「リカバリディスク」は、以前はパソコンに添付されていましたが、WindowsXP発売の頃から、多くのメーカが添付をやめてしまい、パソコン購入後にお客様自身で作成するという形になってしまいました。最近まで添付していた富士通も、2008年の夏モデル以降、添付されなくなりました。

「リカバリディスク」の作成方法はパソコンのマニュアルに必ず書いてあるのですが、今まで当社に修理を依頼されたお客様で作成していたお客様はいらっしゃいません。それだけ一般の方には認知されていないということになります。
「リカバリディスク」がない場合はメーカーから購入することもできますが、5000円〜1万円前後しますし、単体では販売しないメーカーもあります。自分で作る場合は、多少時間はかかりますがCDやDVDのメディア代(数百円)だけですみます。

パソコンを購入して一番初めの作業が、故障のときに備えたリカバリディスク作成というのも変な気がしますが、まず「第一にリカバリディスク作成」を強くお勧めします。

参考リンク
http://121ware.com/qasearch/1007/app/nec.jsp?003280(NEC)
http://dynabook.com/assistpc/faq/pcdata/008095.htm(東芝)
http://www.fmworld.net/cs/azbyclub/qanavi/jsp/qacontents.jsp?rid=5&PID=1307-4576(富士通)
posted by admin at 01:21| 故障

2008年08月12日

パソコンと雷

7月27日、長野市は久しぶりに激しい雷雨に見舞われました。
「パソコンに被害がないように」と思ったのですが、翌日「パソコンが起動しない、他の起動するパソコンも、インターネットにつながらない」というお電話をいただいてしまいました。
lancable.jpglanboard.jpg
原因は、ルータとハブの一部のLANポートおよびパソコンのLANボードの故障でした。ハブの1つのポートは完全に焼き切れ、LANケーブルのコネクタも焦げています。パソコンのLANボードも、一部に焦げ後がありました(写真)。幸い、パソコンはLANボードの交換で正常に起動できるようになりましたが・・・。
私も、もう7、8年前になりますが、まだISDN回線全盛の頃、TA(ターミナルアダプタ)を雷でやられた経験があります(最近はISDN回線もかなり減りましたが、TAは雷に弱いのです)。
雷によるパソコンの被害を調べますと、どうもLAN(ネットワーク)関連部分が多いようです。
もし雷の後、インターネットにつながらないという場合は、まずは通常の手順(すべての機器の電源の入れ直し=再起動)が鉄則ですが、その後もやはりつながらないという場合は、パソコンのLANポート、モデムやルータ、ハブの故障、LANケーブルの切断の可能性が高いです。
雷対策については、下記の富士通やサンワサプライのページに詳しい解説がありますのでご一読をお奨めします。

富士通「雷対策のススメ」
http://azby.fmworld.net/support/advice/thunder/

サンワサプライ 雷ガード製品
http://www.sanwa.co.jp/seihin_joho/thunderguard/
posted by admin at 16:01| 故障