2009年02月17日

HDDの故障とリカバリディスク

パソコンが起動しなくなる原因で多いのが、HDD(ハードディスクドライブ)という部品の故障です。パソコンは、Windowsなど、パソコンの起動に必要なファイルも含め、基本的にほぼすべてのデータをHDDに保存しています。従ってHDDが故障するとパソコンが起動しなくなるのです。パソコンが起動しなくなるのも困ったものですが、パソコン(HDD)に保存していたデータも取り出せくなる可能性があります(この件はまた別の機会に書きたいと思います)。

HDDの修理(HDDごと交換するのですが)代金はメーカーに出すと5万円前後とかなり高価です。ただHDDは統一された規格のもと製造されている部品で、パソコンメーカによる差異がないため、当社でより安価に(約2万円〜2.5万円)修理が可能です。

ただこの修理のときに必要になるのが「リカバリディスク」です。メーカによっては「再セットアップディスク」や「バックアップディスク」などと呼ばれ、CDやDVDの形で提供されています。「リカバリディスク」は、パソコンの型番ごとに固有のもので、そのパソコンを購入時と同じ状態に復元させるためのデータが入っています。
従って、このディスクがないと、交換した新品のHDDにデータを書き込めず修理ができないのです(購入時と同一にならなくていい場合には、他の修理方法もありますが・・・)。

「リカバリディスク」は、以前はパソコンに添付されていましたが、WindowsXP発売の頃から、多くのメーカが添付をやめてしまい、パソコン購入後にお客様自身で作成するという形になってしまいました。最近まで添付していた富士通も、2008年の夏モデル以降、添付されなくなりました。

「リカバリディスク」の作成方法はパソコンのマニュアルに必ず書いてあるのですが、今まで当社に修理を依頼されたお客様で作成していたお客様はいらっしゃいません。それだけ一般の方には認知されていないということになります。
「リカバリディスク」がない場合はメーカーから購入することもできますが、5000円〜1万円前後しますし、単体では販売しないメーカーもあります。自分で作る場合は、多少時間はかかりますがCDやDVDのメディア代(数百円)だけですみます。

パソコンを購入して一番初めの作業が、故障のときに備えたリカバリディスク作成というのも変な気がしますが、まず「第一にリカバリディスク作成」を強くお勧めします。

参考リンク
http://121ware.com/qasearch/1007/app/nec.jsp?003280(NEC)
http://dynabook.com/assistpc/faq/pcdata/008095.htm(東芝)
http://www.fmworld.net/cs/azbyclub/qanavi/jsp/qacontents.jsp?rid=5&PID=1307-4576(富士通)
posted by admin at 01:21| 故障